いなげ花店

 

この間、野球観戦に行って来ました。

今年は、ホークス戦には行くつもりはありませんでした。

大好きな野球を自分の中で封印していた。

結果が気になってしまう。　試合経過を見てしまえば気持ちの浮き沈みが激しくなる。

 

でもね。。。今、私の大好きなソフトバンクホークスがとんでもない事になっている。。。

 

野球が見たい。。。でも見れない。。。そんな状況でした。

 

携帯の小さな画面で、試合の動画を見た。

私は怖くて、すぐに携帯の画面を消した。

 

小さな携帯の画面から聞こえてくる大歓声。。。。

どうしても。。。どうしても。。。津波の時の『助けてー』の声に聞こえてしまう。。

 

野球が見れない悔しさと、見たくて仕方がないもどかしさ。。。

情けなくて、悔しくて。。。涙が出て来た。

 

大切にしていた沢山のホークスのユニホームも、

全部津波に持って行かれてしまった・・・・

 

今年は行けない。　我慢しようって。。。堪えました。

 

お友達から届いた宅急便。

私がコレクションしていた‘鷹の祭典’のユニホームが沢山詰まっていました。

 

（※　‘鷹の祭典’とは、ホークスのお祭りです。福岡の街がホークス一色に染まる素敵な祭典）

　　　

 

 

私が『絶対着たい！！！！』と言っていた水色のユニホーム・・・・

友達がみんなから集めてくれたって・・・

ありがとう。。。。

 

震災から半年経って、勇気を出そうって・・・心に決めた。

怖がっていては何も始まらない。

前に進もうって。。。。

 

 

私は、ホークス戦に行こうって決めた。

 

一人で行くのは怖い・・・・

でも、東京からお友達が観戦に来るから、

一緒に観戦させて頂く事にした。

 

 

当日、私のわがままで仕事を早く上がらせて頂き、

大急ぎで球場に向かった。

 

でもね。。。急いで急いで車を走らせて来て、

三連休の最終日で、仙台の街は大渋滞。

途中で車を投げ捨てて、走って走って来たのに。。。

球場に着いたら、足が前に進まない。。。

 

ゆっくり、ゆっくり、席に向かった。

 

１年ぶりの球場を目にした時、私は手足がガタガタ震えた。

 

こんな事言って信じてもらえないかも知れないけど、

目の前に飛び込んできたグラウンドが、海に見えた。

 

海の中に沢山の人が浮いているように見えた。

 

歓声が叫び声に聞こえる。

 

高い山から見た津波の光景。。。。

同じ景色が見えたんだ。

 

ダメだ、ダメだ、帰ろう。　やっぱり来るべきではなかったんだ。

本当にそう思いました。

 

そんな時、お友達が私を迎えに来てくれて、

みんないるから大丈夫だよって。。。。

 

でも、ちょっとした叫び声にビクビクしてしまって・・・・

 

それでも、お友達が隣に居てくれる安心感で、球場の空気に慣れてきた。

 

ずっと通った場所だから。　私が一番大好きな場所。

身体で感じた事って、忘れない。

 

今年のホークスは全然見れていないから、状況がわからなくて・・・

でも、それが逆に新鮮だった。

 

楽しいって事が肌で感じれるようになった。

 

同点から勝ち越した我等がホークス。

 

仙台での最終戦。　白星。

 

嬉しかった。　凄く嬉しかった。。。

 

震災から半年経って、この日が一番騒いだ日。　一番笑った日。　一番感激した日。

そして、一番前進できた日。

 

私にとって、凄く大きな日だった。。。

 

大好きな野球が見れなくて、今年だけじゃなく、

この先もずーーーーーっと見れる日が来るのか不安で。。。

 

私はこの日、球場に足を踏み入れるまで、

沢山の人に背中を押してもらった。

 

全然進めなかったけど、やっと立ち上がれた。　

本当にそんな気持ち。

 

まだまだ乗り越えなくちゃいけない壁は沢山あるけど、

私自身、これからも少しづつ前に進んでいきたい・・・そう思いました☆

 

（店員ブルー☆マッキー）

 

以下は

私がマッキーさんに

マジック点灯おめでとうのコメントをよせた時の

返事です。